介護って何からはじめればいい?見守りや、介護保険の手続きについてまとめました。
こんにちは、蓮(れん)です。
少し前まで寒いなぁと思っていましたが、急に暖かくなってきましたね。急な気温上昇は、なかなか身体が慣れずに、ダルさや疲れがなかなかとれないなどの体調不良を引き起こしてしまいます。こまめな水分補給や、しっかりと睡眠をとるなど、身体のコンディションをしっかり整えていきましょう。
特に、ご高齢の方は、脱水症状がおこりやすいので、意識して水分をとりましょう。
喉が渇いたと感じる前に水分をとるのが、重要です!
どうして高齢者は夏に体調を崩しやすいのか
こまめな水分補給をしていない
トイレが近くなるから水分をあまり摂らないという高齢の方は非常に多いです。高齢になると歩くスピードも遅くなってしまいますし、トイレが間に合わないかも…と不安を抱えている方も多いです。特に夜間の頻尿を気にして、晩ごはんやお風呂上りの水分補給をためらっている話をよくききます。
また、口の渇きを感じるための「口渇中枢」が減退してしまうことで、身体の水分が失われていることに気づかないことや、加齢によって水分を蓄える筋肉量の減少や腎臓の機能が低下してしまいます。
どうしても加齢による身体機能の低下が表れてしまいがちです。
エアコンを適切に使用していない
昔はエアコンを使わずに過ごしていた高齢者の方が多いので、歳をとった今でも同じように過ごそうとする人が多いです。でも、当時とは住環境が変わり、家が密集して風通しが悪くなっていたり、地球温暖化が進行してそもそも気温が上がっています。
環境省の試算によると日本の平均気温は、100年間で1.11℃上昇しているようです。しかも年によっては夏に猛暑となることも多く、熱中症の死者が多かった2010年、2018年は、記録的な高温が続いていたそうです。こういった背景があるにもかかわらず、エアコンを使用せずに生活していると、当然熱中症になるリスクが高くなります。
加齢による体調の変化に対応できていない
加齢とともに変化する体調は、急激に変化することもありますが、年々少しずつ悪化していくことが多いです。そのため、自身の体調の変化に気づかない場合もあります。
とくに、認知機能も年齢とともに変化していきますので、ひとりぐらしの高齢者世帯などが増えた現在では、なかなか変化に気づかない、気づけないことが増えました。
重症化しやすい
特に高齢者は熱中症になると入院が長引く傾向があります。もともと加齢により、さまざまな疾患をかかえている人は、さまざまな合併症を引き起こすことがあります。
また、入院期間の長期化により、筋力の低下がすすみ、体力低下や足腰の不調が起こることがあります。あわせて、現在コロナ禍のため、入院期間中の面会が禁止されていることも多く、家族との交流の時間が減ってしまったことが認知機能の低下につながるとの声もあります。
高齢になった両親を見守りたい!どのようにしたらいいか
まずは地域包括支援センターに相談してみましょう
お住いの市区町村に「地域包括支援センター」というところはありませんか?地域包括支援センターとは市区町村がそれぞれ設置した相談窓口で、高齢者の健康相談や、生活で不安があることを相談できます。たとえば、「高齢の一人暮らしの親が心配」「両親に会いにいくと、この頃怒りっぽくなった、被害妄想が強くなった」「ひとりで夜中に家を出て徘徊してしまう」など、さまざまな相談を受けてくれます。また、必要に応じて利用できる制度や介護保険の手続きなどの相談も受けてくれます。
介護保険の申請を検討しましょう
介護保険は、各市区町村が実施している公的な制度です。
提供されるサービスは、市区町村により異なりますが、
・在宅で受ける介護サービス
・訪問介護…ホームヘルパーが自宅に訪問し、掃除、洗濯や調理、
入浴のお世話などを行います。
・訪問入浴介護…自宅に持ち運びできる浴槽を持ち込んで、入浴のお世話をします
・訪問リハビリ
・デイサービス…自宅から外出して、食事や入浴などのサービスを受けたり、
レクリエーションなどをとおして利用者同士の交流をはかります。
・デイケア…病院や施設で受けるリハビリです。
・ショートステイ…短期間、施設に入所・宿泊します。
・施設入所
特別養護老人ホーム(特養)や、介護老人保健施設(老健)、介護医療院などに入
所する場合にも介護保険のサービスを利用することになります。
※食費や居住費(お部屋代)については、介護保険の対象外で自己負担となりま
す。ただし、世帯の課税状況等により軽減を受けることができる場合があります
ので、詳しくは市区町村に問い合わせてください。
・福祉用具のレンタル・購入
介護ベッドや車いす、杖のレンタルなどがあります。
また、入浴・排泄に関する衛生用品によっては、購入助成があります。
・住宅改修
手すりや、段差解消のためのスロープなどが該当します。
介護保険って何?
対象となる人
65歳以上の人が、介護保険制度の対象となります。
(40歳以上64歳未満の方も、介護保険で特定疾病と言われる病気に該当する場合は、利用できる場合があります。)
ただ、65歳以上であればすぐに介護保険を利用できるわけではありません。まず、要介護認定を受け、その人がどれくらい介護サービスが必要か、判定を受ける必要があります。では、要介護認定はどのように受けるのでしょうか。
お住いの市区町村に、要介護認定申請を行うことが第1歩です。
申請から決定まで
まずは自宅に「介護保険被保険者証」があるか確認しましょう。
65歳以上の人は、すでにお住いの市区町村から届いています。
※65歳になったときに届きます。または介護保険制度が設立されたときに一斉に対
象者へ届けられています。
これは、介護保険の資格があることを記した書類で、介護保険のサービスを利用しようと手続きするときに必要となります。
介護保険被保険者証と本人確認書類(免許証など)をもって「要介護認定を受けたい」と市区町村の介護保険担当課へ伝えてください。申請書などの記入や、その後の流れなどを説明してくれます。
介護保険では、本人と直接会って話をする認定調査が実施されますので、訪問の日程調整が必要となります。家族が申請する場合は、事前に本人の在宅状況を聞いたうえで申請に向かうことをお勧めします。また、認定調査時に家族の立ち合いを求められることが多いので、本人と、立会予定の家族、双方の都合があう日程をいくつかリストアップしていくといいでしょう。
また、主治医意見書(診断書)の提出が必要となります。普段本人がかかりつけとしている病院の先生に書いてもらいましょう。
主治医意見書は申請時に同時に提出する市区町村もあれば、申請後に診断書の用紙を渡して後日意見書を提出する場合もあります。
認定結果が届いたら
認定結果は申請から1か月程度で届きます。
実際に介護保険サービスを利用するためには、まずはケアマネジャーをつける必要があります。ケアマネジャーとは、介護保険サービスを利用するにあたり、認定結果をもとにどれくらい介護サービスを利用できるか相談できる人です。要介護度により利用できるサービスや回数、時間が変わってきますので、本人、家族の希望を聞きながら、介護サービスの利用計画を作成してくれます。
利用計画を立てながら、実際にどのサービスを利用するかや、利用先の空き状況を調整してくれます。
介護保険を使わずに見守りたいとき
本人が介護保険の利用をためらっている場合や、本人が元気で介護保険を利用する予定がない場合、介護保険を利用せずに事業所と直接利用契約を結ぶ自己負担でのサービス利用も可能です。
とくに「介護保険」と聞くだけで、拒絶反応を起こしてしまう人も多いので、そういった方にもおすすめです。
自己負担での利用は、介護保険サービスを利用する場合と比べて、柔軟に対応できるのが魅力です。
介護保険利用に切り替えもできる、見守りカメラ
本人が元気で、安否確認や、日頃の様子を見守る程度のサービスを考えている場合は、見守りカメラの設置も選択肢のひとつかと思います。
なかなか遠方で様子を見に行けない、一人暮らしの親が心配という家族にも、おすすめです。
インターネットが要らない介護用見守りカメラ【みまもりCUBE】
コンセントに差すだけで、工事が不要なので、手軽に設置できます。
自己負担でのベッドや車いすなどのレンタルなどもあります
自己負担で車いすをレンタルした場合、月額でおよそ5,000円~10,000円程度、介護ベッドの場合、10,000円~20,000円程度が相場のようです。
※機能やレンタル期間、提供事業所により異なります。